06/5/14:「プレカット工場見学会」に行ってきました
| 話題沸騰!「春の全国一斉体感会」。 緊急レポートです!! |

こんにちは、福田工務店・企画スタッフの山本です。
今年初めての試みとして、関西・関東の2会場で開催された「プレカット工場見学会」。
普段は一般公開していないSE構法のプレカット工場で、集成材が加工される様子を目の前で体感できる貴重な機会!とあって、募集開始早々たくさんのお問合せをいただきました。
実は・・・私も(入社まる6年経つのですが)これまで1度もプレカットの様子を見たことがありませんでした。
SE構法の品質管理を行う「SE施工管理技士」の研修として、うちの監督や設計スタッフは必ず工場見学を体験しているのですが、帰ってくると誰もが何だか興奮した様子で、「いや〜ええ勉強になったわ」、「あんな風に(集成材が)加工されているんですね」、「やっぱり見なきゃ分からんな」などと話し合っているんですねえ〜。その楽しそうな様子はまるで遠足帰りの小学生のよう・・・(笑)。
ひそかにうらやましく思っていたところに突然やってきたこのチャンス!しかも、今回はあの「建て方」デモンストレーションまであるらしい・・・。
むむっ、これはもう行くしかないでしょう!(←鼻息荒し)、ということで行ってきました!5/14(日)の第1回「プレカット工場見学会 in 京都」、早速レポートします!!
京阪電鉄の「八幡(やわた)市」駅前から、バスに揺られること約10分。
停留所に降りると目の前にどど〜んと現れる大きな建物が、本日の会場である京都プレカット工場(岡本銘木店)。SE構法の集成材の加工を専門に行う、指定プレカット工場です。

(↑写真:左から1・2・3)
1. 京阪電鉄「八幡市駅」:京橋から約40分と意外にも好アクセスでした。
2. 駅前のバスターミナル:石清水八幡宮へもすぐ近くです。
3. バスを降りるといきなり目に入る「OKAMEI(=岡本銘木店)」の大きな看板。「重量木骨の家」の旗もなびいています。
本日の見学会のプログラムは下(↓)の通り。ほぼ3時間、みっちりのスケジュールです。
| 13:30〜13:40 開会の挨拶 |
| 13:40〜14:00 「重量木骨の家」 概要説明 |
| 14:00〜14:30 プレカットライン見学 |
| 14:30〜16:00 建て方見学 |
| 16:00〜16:10 質疑応答・閉会の挨拶 |
まずは、「重量木骨の家(=SE構法)」の構造・特徴についてのレクチャーからスタート。
「集成材とは?!」「構造計算って何?!」というポイントをコンパクトに分かりやすく解説してもらい、ビデオを見てしっかり予習します。
引き続いて、(株)岡本銘木店・坪倉工場長からの挨拶。
今日は休日にも関わらず、工場長以下ほとんどのスタッフがこの見学会の為にスタンバイ。プレカットラインを稼動してくれているとのことです(←ありがとうございます!)。
そして、いよいよ工場内の見学へ!
・・・と、その前に参加者全員にカラフルなヘルメットが配られました。
木材を扱う工場内では冬場でも火気厳禁、そして安全のため必ず全員ヘルメット着用が義務付けられているそうです。マイクでの解説の声がよく聞こえるようにイヤホンを耳に装着し、いざ出発〜!!それにしてもこの格好、いやがおうにも気分が盛り上がってきますよね(笑)!
(↑写真:左から4・5・6)
4. 京都プレカット工場の外観。小学生のときの社会見学を思い出して、ちょっとドキドキ(笑)。
5. 工場内部は、とにかく天井が高い!広い!
6. ヘルメット&イヤホンを身に着けた参加者のみなさん。メモをとられたり、積極的に質問をされたりと、熱心な方ばかりでした。
関西で初めて、全自動の木造軸組みプレカットラインを導入した実績をもつ岡本銘木店。
この京都工場でも、最新のCAD/CAMシステム(※)を採用し、SE構法・構造計算センターからオンラインで送られてきた設計図データをもとに、コンピューター制御による集成材のプレカット加工・生産管理を行っています。
※CAD/CAM(キャドキャム、またはキャドカム): コンピューターで設計した加工データを用いて、工場の生産ラインの制御・実際の製造を自動的に行うこと。
今日は、実際の現場に搬入予定の集成材を使って、プレカットの工程を説明してもらいました。
コンピューターのタッチパネルで指示を与えると、1本の集成材がみるみるうちに設計図通りの寸法にカットされ、SE金物を取り付けるための穴あけやスリット・座掘りなどの細かい加工が全自動で行われていきます。
そのスムーズでスピーディーな流れに、参加者からは「ほおおお〜」という感心の声が。
さっきのレクチャーの間はちょっと退屈そうだった子供さんたちも、目をキラキラさせながら見学しています。
機械によるプレカットが終わった集成材は、設計図通りに加工されているか厳しい検査が行われてから、SE金物が取り付けられます。
従来の木造軸組工法の弱点である柱や梁の断面欠損を防ぐために独自開発された、SE金物による特殊な接合システムでは、ピン穴やスリットの加工位置が数ミリずれただけでも水平・垂直が狂い、構造体を組み上げることが出来ません。
ミリ単位の精度・高い品質を保つためには、コンピューターに頼るだけでなく、熟練した人間の目によるチェックも必須なんですね〜。
(↑写真:左から7・8・9)
7. じゃじゃ〜ん!これがプレカットラインの全貌です!
1本の集成材に5〜6種類の加工を行うのに、かかった時間はわずか数分ほどでした(早い!)。
8. プレカットラインのいちばん最初の工程、集成材を決められた長さにカットしているところ(クロスカット加工)。
カットと同時に部材ナンバーが印字され、その後細かい加工が行われていきます。
左手前に見えるのは、加工指示を行う生産管理コンピューター。
9. 柱になる集成材の木口面に、金物を取り付けるための穴をあける機械。ちびっこも興味津々。

(↑写真:左から10・11・12)
10. 設計図通りにプレカットされているか、寸法やピン穴・スリットの位置を1本ずつ検査しています。
11. SE構法オリジナルの接合金物を、特殊な機械を使って集成材に取り付けています。
12. プレカット→検品が終わり、現場ごとに梱包された集成材がたくさん積まれていました。
ここから関西各地の新築現場へとトラックで出荷されていきます。
プレカットラインでSE集成材が加工されていく様子をじっくり見学した後は・・・
さあ、「建て方」のデモンストレーション!
私たちの現場見学会でも、来場者の方々から「この建物って、どうやって組み立てているんですか?」という質問をよくいただきます。
プレカットされた集成材が大型トラックで現場に搬入され、大工さんたちの息の合った連携プレーで、どんどん2F・3F建ての構造躯体へと組み上がっていく・・・まさに「建て方」は家づくりの大きなハイライトのひとつ。
作業中の現場を覗くと、いつも熱気と緊張感に溢れ、ものすごい迫力!!柱や梁がSE金物にぴたっとはめ込まれ、図面通りに建物が組み立てられていく様子は、何度見ても「うわ〜すごい、すごい!」と声を上げてしまうほど。「建て方の見学会なんてできたら最高やわ・・・、何せ(構造が)一目瞭然やし!!」と常々思っていました。
しかし実際の現場では、(安全確保が難しいため)なかなか一般の方々に作業をお見せすることができないのが実状・・・(残念)。今回はその「建て方」の様子をダイジェストで見せてもらえると聞いて、とても楽しみにしていました。
案内されたのは、簡易な基礎が敷かれた工場の一角。ここで大工さんやレッカー車が続々と登場し、建て方作業の実演が行われます。
デモンストレーション用とはいえ、屋根や持ち出しのバルコニーもある本格的な2F建ての構造躯体。実際の現場と同じように、SE柱脚金物の取り付け〜柱・梁の組立て〜床の構造用合板の設置へと、どんどん作業は進んでいきます。途中、参加者の方が飛び入りでドリフトピンを打たせてもらう場面も(←ちょっとうらやましかった)!!
また、建て方作業の見学と並行して、SE構法で使用される様々な金物や耐力壁、耐震基礎の構造など、実物サンプルを使った丁寧な解説が行われ、より構造への理解が深まっていきます。
夢中であれこれ見学しているうちに時間は過ぎ、あっという間に構造躯体が完成!!スチール製の階段も架けられ、2Fへ上がることも可能です。
「へえ〜(筋交いがないのに)全然揺れへんね!」「こんな風に柱と梁が(金物で)繋がっているねんな〜」・・・参加者のみなさん、とても楽しそうに口々に感想を話し合っていました。
(↑写真:左から13・14・15)
13. 基礎の断面模型を使っての解説。
アンカーベースとSE柱脚金物がどのように固定されているのか、一目瞭然ですね。
14. 基礎に直接取り付けられた柱脚金物に、ドリフトピンを使って柱をしっかりと固定します。
何と、ここで参加者も建て方に飛び入りさせてもらうことに!セットハンマーを握って、ピンの打ち込み中です。
15. 大工さんが梁材を取り付けているところ。お互いに声を掛け合いながら、着実に作業を進めていきます。

(↑写真:左から16・17・18)
16. 赤いジャンパーを着ているのが、建て方デモンストレーションの案内役・(株)NCNの菅沼さん。
時には自らも作業に加わり、右に左に動きながら、とても分かりやすく解説してくださいました。
17. 大きな部材はレッカー車を使って大工さんに受け渡します。
18. 完成した構造躯体には、参加者の方々が上がれるように階段が架けられました。
集成材の柱や梁に手で触れてみたり、SE金物の接合部をじっくり確認したり・・・
みなさん思い思いに体感していました。
SE構法の構造について、基本から体感することができた今回のプレカット工場見学会。
改めていろいろな発見・驚きがあり、私自身とてもいい勉強になった大満足の1日でした!
このようなイベントは今後も開催される予定です。
このホームページでも随時お知らせしていきますので、お楽しみに!!





