【福田BLOG】 米づくりと家づくり 08.10.25
兵庫県の丹波に、ご本人いわく新米農家(今年7回目の収穫)の藤田剛さんという方が居られます。
既に御存じの方も居られますが、無事竣工を迎えられた私からのお礼として、ささやかながら、その藤田農園で作られたお米を差し上げています。
丹波地方と言えば近畿有数の穀物の産地ですが、その中でも藤田さんの田んぼの上には、春はツバメが舞い、夏にはホタルが光り、秋にはトンボが飛びます。
「え~っ、田舎の田んぼやから、当たり前やろ!」
・・・実は最近まで私もそう思っていました。
その藤田さんの田んぼで実った稲は、ちょうど収穫期を迎える頃になると大変です。
野生のシカに食べられ、イノシシに食べられ、人間が刈り取る前に野生動物たちに狙われてしまい、予定通りの収穫量がなかなか見込めません。
京都府の平均収穫量が、1反当たり(反:たん≒991.74平方メートル)、505キログラムなのに対して、藤田さんの田んぼは240キログラムと、半分にもなりません。
このように収穫量(生産性)が低いことを、当の藤田さんは仕方ないと思っていて、自然な農法による米づくりでこの程度の収穫量になることは、避けられないことだと思っているからです。
その自然な農法とは・・・
★農薬は一切不使用
→合鴨(アイガモ)くんに除草してもらいます
→生産性が悪いのは、合鴨が泳ぎまわれるように稲の間隔を広くしているのも理由の一つです
★肥料も一切不使用
→化学肥料・たい肥なども含め一切の肥料を使わないので、有機農法とも違います
→水と土と太陽の恵みのみでも十分育つと藤田さんは言います
・・・そうなんです。
藤田農園の田んぼに、ホタルやトンボが飛び、たくさんのツバメが舞うのは、まさしく自然農法の田んぼだったからなんです。
ただ、この自然農法の影の立役者である合鴨(アイガモ)くんですが、柵で囲ったりして藤田さんも野生動物から守ってあげているのですが、可哀そうなことにイタチなどにどうしても食べられてしまう・・・のだそうです。
なんと、毎年100羽以上が犠牲に・・・(泣)。
生産性が悪く、高コストになりながらも、藤田さんが自然農法による米づくりをされているのは、「自然に極力近い環境でお米を作りたいから」、また決して最高級で一番美味しいお米だとは言えませんが「皆さんに安心して美味しく食べてもらいたいから」、という想いだそうです。
また、藤田さんのお米には、「平成??年度 特別栽培稲作 栽培実績」という履歴表が同封されていますが、これはまさしく家づくりにおける「??邸 トレーサビリティー(流通履歴)」に他なりません。
農家と工務店、米づくりと家づくり、立場の違いはあっても、これらの信念に共感して、私もささやかながら応援させていただいている訳です。
藤田さんの合鴨米に同封されるお手紙にはこんな一文が添えられています。
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このお米を食していただくことにより、環境にやさしい農業にご協力いただいたことになります。
つきましては、カエルやトンボ、またツバメと共にお礼を申し上げます。
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当社お施主さんのみなさま、丹波で真面目にコツコツと栽培される藤田農園「合鴨米コシヒカリ」、引き続きご愛好お願い致します(笑)。
2008.10.25 Akinobu Fukuda
※写真は雑草をついばむ合鴨たち(藤田農園提供)





